皆さまこんにちは!メイクスタッフの富田です🌞
季節は梅雨!じめじめじめじめ雨が降り続く季節がやってきてしまいました☔
私はいつも自転車で通勤しているのですが、雨が続くとなると自転車は一旦お休みでございます🚴💨💨
猛暑になる前の涼しい時期に自転車で走れないのは残念ですが、雨の日だからこそ見られる景色があることや、傘を片手に歩く時間が増えることも、それはそれで楽しいなと思いつつ過ごしております。
ご近所さんのお家で育てていらっしゃる紫陽花がこれまた綺麗で、「今年はどこに紫陽花を見に行こうかなー?」とスマホ片手に調べている日々でございます✨
京都にはたくさんの紫陽花の名所がありますが、長岡京付近の「善峯寺」や「柳谷観音楊谷寺」は以前訪れた事があり、個人的にオススメでございます(*^-^*)✿
家から近かったからという理由もありますが、そこはご愛敬ということで(笑)
冒頭の内容から「紫陽花のお写真紹介ブログかな?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、紫陽花の時季はこれからなので、今回は別のお写真をご紹介しようかと思います♪
このブログをご覧の方の中にも、きっとお好きな方はいらっしゃるはずです✨
『大正の夢 秘密の銘仙ものがたり』
in神戸ファッション美術館
そう!銘仙着物の展示会でございます👘
「どうしても行きたい!」と私の出身地である兵庫県まで足を運んで参りました!
【銘仙とは】
大正時代から昭和初期のファッションを代表する着物の一つであり、安価であったことはもちろんのこと、着心地の良さや軽い質感なども庶民に受け入れられ愛用されていました。
近年では大正ロマンが再び脚光を浴びるようになったことから注目されるようになり、日本人だけでなく着物が好きな海外の人々からもアンティーク着物として愛されています。
銘仙着物の特徴はその色や柄にあり、従来の和風のものにとどまらず、西洋芸術や戦争などの影響を受けたものも多くあります。
1900年初頭に女学校の学院長が、女学生の華美な装いを憂慮して「服装は銘仙以下のもの」と定めたそうです。
これを受け、伊勢崎(群馬県南部)の呉服屋などが「銘仙には違いないが、それまでの地味なものとは違った、色鮮やかで多彩な柄の模様銘仙」を生み出しました。
後に、袴に合わせる女学生の通学着として広まり、ピーク時には着物の生産量の半数以上を銘仙が占めていたこともあるのだそうです。
それでは早速、その多彩な色柄の着物をたくさんご覧いただこうと思います♪
この多彩な色柄や組み合わせがもう可愛すぎますね!!
展示されていたのは、銘仙着物コレクター・研究家の桐生正子さんが所有する中からのえりすぐりの60点。
着物は下記4部構成で展示されていました。
「ネオクラシック」:日本の伝統柄を鮮やかな色合いで新解釈した古典プラス柄
「ガーリッシュ」:ロマンチックな西洋風の花や蝶や小鳥たち
「ジオメトリック」:新しいアートの潮流を汲んだ幾何学模様
「キッチュ」:時代やブームを柄に読み込んだ楽しい意匠
各コーナーの着物もそれぞれご紹介していきます✨
「ネオクラシック」
「ガーリッシュ」
「ジオメトリック」
「キッチュ」
どれも本当に可愛くて、銘仙着物を購入したくなってしまいました( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎
《柄×柄》の着物を着て京都内を散策してみたいですね✨
まだまだご紹介していきます!
波や船、魚(金魚)、海の中など、水辺をモチーフにした柄もたくさんありました。
金魚模様はとても涼やかで、夏を感じる着物でした✨
↓こちらは着物にエプロンを合わせた、女給さんのコーディネートです。
当時は新作の銘仙を着て歩く女給さんたちを見て、街の人たちはその年の流行を知ったのだそうです。
京都ココログループのココヒメプランでご利用いただける「女給さんスタイル」も、こういった大正時代の女給さんがされていたコーディネートを参考にしております✨
「キッチュ」に該当する着物は、「かわいい」「お洒落」にとどまらない、思わず「なにこれ?」と思ってしまう驚きの柄も多かったです。
↑こちらの右奥赤い着物は「バレリーナ模様」となっており、1964年にバレエ『白鳥の湖』が日本で全幕初公演後に制作されたそうです。
その他にも、民衆の憧れの的であった豪華貨客船「浅間丸」とホノルル港が描かれた「出航風景模様」や、1958年に南極観測隊が日本に帰還した記念に描かれた「千鳥格子風ペンギン行列模様」など、銘仙の柄は移り行く時代の貴重な記録でもあったそうです。
↑こちらの二着は戦闘機(ゼロ戦)模様です。
戦時中は着物の多くの材料がぜいたく品とみなされ使用禁止になりました。それまで華やかさを競っていた銘仙はカーキ色を主体とした国防色に変化し、模様にゼロ戦や滑走路が描かれたのだそうです。
以上!たくさんご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
ご紹介した着物は展示のほんの一部なんですよ♪
このように銘仙の着物には、時代や流行の移り変わりなど、その時代の女性たちのカルチャーがたくさん詰まっておりとても見応えがありました。
「禁止をされたから地味な色柄を着る」のではなく、「無いなら作ればよい!」と多彩な柄の銘仙を生み出した呉服屋や、華やかな着物を着て「毎日ちょっとでも楽しく生きていこう」としていた女学生達の『様々なことに抗いながら生きていく人間の強さ』というものをこの展示を見に行って感じることができました。
こちらの「秘密の銘仙ものがたり」で受けた刺激を、今後のメイクやコーディネート、撮影に活かしたくてすでにうずうずしております!!
残念ながらこちらの展示は私のブログが公開される6月15日で終了してしまうのですが、過去にも別の会場で実施されていたそうなので、きっとまたいつか機会があるかと思います✨
なお、埼玉県の秩父にある「ちちぶ銘仙館」では銘仙着物の展示や染め織り体験などもございますので、そちらもご興味がございましたら足を運んでみてください( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )❤︎
この度はご覧いただきありがとうございました!