みなさんこんにちは。
メイクスタッフの香山です。
先日、京都の3店舗(STUDIO KOKORO ARASHIYAMA、心-花雫-、エスペラントKOKORO京都岡崎スタジオ)の全スタッフで、手話講師の先生をお招きし、講習会をおこないました。
今日はその模様をご紹介したいと思います。
そもそもなぜ手話講習なのか?
それは15年程前にさかのぼります。
ある時から、当店に聴覚障がいをお持ちのお客様が花魁体験をしに、次々にお越しいただけるようになったのです。
たくさんお客様がお越しになるのでその理由を伺ってみたところ「私たちのコミュニティでここの花魁体験が話題になっている」との事でした。
お友達からお友達へと数珠つなぎの様に口コミで広がって、本当にたくさんのお客様にご来店いただいておりました。
私達は当初どうやってコミュニケーションを取って良いか分からなかったので、筆談や、口を大きく開けて話したりして接していました。
特に、口を大きく動かすやり方は伝わるお客様にはとても速く伝わる伝達手段だったので、筆談よりも多用する事が多かったです。
自分達なりのやり方で工夫をしてご対応しておりましたが、手話が出来た方がお客様ともっと良いコミュニケーションが取れるだろうということで、13年前に初めて手話講習を実施していただきました。
覚えた手話をお客様に披露すると「手話できるの?上手ですね!」ととてもお喜びいただけました。
あれから何度か手話講習を行っていますが、実は今回は久しぶりに講師をお招きしての講習会だったので、初めて本格的に手話を習うというスタッフも少なくなかったです。
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さて、手話講習に至ったお話は以上でございます。それでは今回の講習についてご紹介いたします。
まず、先生としてお越しくださったのは手話通訳の尾上先生と聴覚障がいをお持ちの森先生です。
森先生が手話でお話しされる内容を同時通訳で尾上先生が私達に説明してくださいます。
会場はエスペラントの受付で行いました( *´艸`)
プロジェクターでご説明してくださるので、いつも落ち着いた雰囲気の受付がまるで学校の教室のようになっています。
そして、スタッフの人数が多い為今回は2日間に分けて講習を行いました。
こちらは嵐山店での様子です。会議室をお借りしております。
みんな真剣に聞いていますね(`・ω・´)
まずはじめに森先生が教えてくださったのは、聴覚障がいをお持ちの方がどのような気持ちでコミュニケーションを取っているかという事。
そして、周囲に受け入れる環境がないと情報が不足してしまったり、孤独に陥ってしまうという話も詳しくしてくださいました。
その為に必要な事が手話!
、、、かと思っていましたが実はそうではありません。
手話は手段の一つではありますが、表情だったり身振り手振りで「相手に伝えようとする気持ち」が大事なのだと教えていただきました。
特に大事なことは「相手と目を合わせる事」。それによって、相手にきちんと伝わっているかどうかも確認ができます。
いかがでしょうか?初めにとても大事な事を森先生から教わったおかげで、スタッフがきちんと先生と目を合わせながら手話できていると思いませんか?
先生からは普段お店で使える「よろしくお願いいたします」や「かわいい」「笑顔」「選ぶ」「痛くないですか?」「またお越しください」などさまざまな手話を教えていただきました。
そして教わった手話をもとに受付時、メイク時、撮影時でロールプレイングも行っていただきました。
先生が褒め上手なのか当店のスタッフは筋がいいのか(笑)、先生が「その心掛けが素敵ですよ!その気持ちでそのまま続けて下さい」とほめていただく事が多かったです♡
実際にすぐに使える手話を中心に教えていただいたのでとても有意義な時間でした。
早く使いたい!とウズウズしているスタッフもいたり、家族に早速披露した!というスタッフもいました(*´ω`*)
手話講習を通じて私が感じた事は、聴覚障がいをお持ちのお客様に限らず、母国語が違うお客様とのコミュニケーション全てにおいても、「相手に寄り添う気持ち」が大事だということです。
京都ココログループにお越しになるお客様は国籍が幅広く、英語だけでなく、ポルトガル語、スペイン語、中国語や広東語などなど、さまざまな言語を話されるお客様が来店されます。
そういった時にもやはり、お客様と目を合わせて表情を読み取り、相手の立場になって寄り添う力が必要だなと日々感じております。
スマホアプリなどの便利なコミュニケーションツールを使うことはもちろん有効ですが、相手をもてなしたい、ココロで過ごす時間を、京都旅行をお楽しみいただきたいという気持ちが何より大切ですよね。
手話講習を通じて、お客様に接客させていただくための基本的かつ大切な気持ちを改めて学ぶことが出来た、貴重な時間でした。
今回お世話になったのはこちらの協会です。
社会福祉法人 京都聴覚言語障害者福祉協会
今回は先生方、本当にありがとうございました。