皆様ご機嫌いかがでしょうか。
カメラスタッフの磯野です📷
このブログのタイトルは「狐の窓」と呼ばれる化け物を見破る技から取りました。
化生の者とは化け物や妖怪変化のこと、魔性の者とは人を誑かす魔物のことをいいます👻
手で作った穴を覗きながら、「化生の者か、魔性の者か、姿を表せ」と3回唱えると化け物の正体を見破ることができるという言い伝えです🦊
京都にはたくさんの物の怪伝説がありますよね。
妖怪や怨霊や化け物で有名な場所を巡りながら京都の不思議に思いを馳せてきたので、今日はそのレポートを書いていきます!
まず私が訪れたのは清明神社
晴明神社は、平安時代中期の天文学者である安倍晴明公をお祀する神社です。創建は、寛弘4(1007)年。晴明公の偉業を讃えた一条天皇の命により、そのみたまを鎮めるために、晴明公の屋敷跡である現在の場所に社殿が設けられました。(清明神社ウェブサイトから抜粋)
1000年前から神社の場所が変わっていないことに驚きつつ中に入ると、神社のいたるところに五芒星がありました★
五芒星は陰陽道に用いられる祈祷呪符のひとつです。
境内にはミニサイズの一条戻橋が架かっていました。
清明はこの橋の下に式神を置いていたとされ、ユーモラスなお顔の式神像も近くにありました🧚
一条戻橋は源頼光の四天王のひとり、渡辺綱が鬼の腕を切り落とした場所としても有名です👹
本殿の前には大きい桃が!!🍑
桃は古来より魔除け・厄除けの果物といわれます。桃太郎が鬼に勝つのはそういうことですね。
次に向かうのは北野天満宮
渡辺綱が鬼の腕を切り落とすのに使ったとされる刀、鬼切丸(髭切)が保管されている場所でもあります。
北野天満宮は、菅原道真公を御祭神としておまつりする全国約1万2000社の天満宮・天神社の総本社です。古来「北野の天神さま」と親しまれ、入試合格・学業成就・文化芸能・災難厄除祈願のお社として幅広く信仰されています。(北野天満宮ウェブサイトより抜粋)
学業成就を祈願するため、たくさんの修学旅行生がここを訪れていました!
花手水がきれいですね〜
菅原道真といえば日本三大怨霊の一角。
無実の罪で左遷された道真の死後、都では落雷などの天災が起こるようになりました。立て続けに何人もの人が亡くなったことで道真が雷神になって都に戻ってきたのではないかと言われるようになり、人々はこれを恐れ敬いました。
今では怨霊の側面よりも学問に秀でた神として意識されるようになり、人々も学業成就を願ってこの社に訪れるようになったのです。
ここでちょっと休憩!
流石に少し暑すぎたので冷たいものはないかと歩き回っていると、見つけました!
アイスクリーム🍨
抹茶オレ+ソフトクリームのなんとも美味しそうな組み合わせ!!!
甘さ控えめの抹茶オレにしっかりコクのあるバニラアイスがベストマッチでした♡
北野天満宮のすぐ隣にあるので、皆様ぜひ行ってみてください〜(*^^*)
体力が回復したところで、次は妖怪をウォッチしに百鬼夜行資料館へGO
百鬼夜行資料館は大将軍商店街の中、大将軍コミュニティーホールの2階から3階にあります。
2階には付喪神の紹介とこれから付喪神になる予定の古い道具が展示されていました。
付喪神とは長い年月をかけて古道具に魂が宿り、妖怪に変化した者のことをいいます🧟
ここでは付喪神を育てている最中なので静かに見守ってあげてください!
3階に上がると目の前にこれが!
普通にびっくりしました…
ここの展示室では手作りの妖怪達が思い思いに佇んでいます。
おもしろいのもあれば普通に怖いのもありますね…🧛🏾
狐の窓からここを覗いたらなにが見えるのでしょうか…
この一条通りは平安時代に妖怪達が大行列を成したという百鬼夜行の通り道です。
ですので、ここの商店街の店先にはかわいらしい妖怪のオブジェが並んでいます👻
更に、商店街の中心には陰陽道との関わりが深く法除の神様として知られる大将軍八神社もあります。
当社は延暦13年(794年)平安京遷都の際、桓武天皇の勅願によって、大将軍神を奈良春日山麓より平安京大内裏の北西角(陰陽道の天門)の地に勧請し、国家守護、国民の繁栄を祈念したのが始まりです。
大将軍神とは、陰陽道・道教の信仰による方位を司る星神であり、この神の方位を犯すと厳しい咎めを受けるというので、古来、非常に恐れられてきました。(大将軍八神社ウェブサイトより抜粋)
大将軍八神社には宝物殿があり八十体の大将軍神像群が安置されています。
しかし!私が訪れた日は閉館日だったので見ることは叶いませんでした…いつか見たいな…
そろそろ帰ろうかなと思っていたのですが、商店街の中に気になるお店が!!!
妖怪関係のお店だということは分かるのですがそれ以外は何も分からないので、一旦平静を装いながら前を通り過ぎつつ店内をチラ見してみました👀
流鏑馬みたいですね🏇
妖怪グッズがところ狭しと並ぶ店内…(撮り忘れましたすみません💦)
その中に胸元に大きく地獄と書かれたTシャツを見つけ、おもしろそうなので意を決して中に入ってみました。
店名はアヤシイモノ専門店 八幡屋
妖怪の手ぬぐいやアクセサリーを扱う雑貨屋さんです。
店内を見ていると、お客さんと店主さんと思われる方が狐と油揚げとお稲荷さんの結びつきについてお話しされていました。
それを立ち聞きしていると、おもしろいのなんの!!!
思わずお二人に話しかけてしまいました。
すると、いきなりお邪魔した私を輪の中に入れてくださり、鵺のお話をしてくださいました!
鵺(ヌエ)と鵺(トラツグミ)はどうして同じ漢字なのか、鵺の死体から派生した各地の信仰について、などなど…
店主さんはとても博識で説明も分かりやすく、妖怪伝承に詳しくない私でも楽しく聞くことができました!!
神話や伝説など今では形の無いものと、現在まで残っている形のあるものを結びつけて由来を紐解くと、私達の生活にと地続きの空間に物の怪がいるような感覚になってきます🦊
それがとてもおもしろく、店主さんの知的好奇心と情熱に終始共感していました🔥
私と一緒にお話しを聞いていたお客さんは実は行者さんらしく、それにもまたびっくり(*_*;
行者とは仏道を修行する人のことです。
行者さんからは頭につける被り物の名前を教えていただきました。
あれは頭襟(トキン)と呼ばれるそうです。
皆さんご存知の烏天狗も頭襟を頭につけていますね🐦
そうして立ち話に花が咲くこと約40分、結局閉店時間までずっっっとお話ししてくださいました。
長時間ほんとうにありがとうございました…
最後にステッカーを買ったら、この日の物の怪巡りは終了。
何気なくフラッと入ったら異世界に迷い込んでしまった気分で、帰り道もずっと妖怪のことについて考えていました。
ステッカーの他にもかわいいアクセサリーやおもしろい柄の手ぬぐいがたくさんあったので、是非訪れてみてください🥰
ちなみにこのお店の袋は分福茶釜の狸スタンプが押してあります🦝カワイイ!
こちらはアヤシイモノ専門店 八幡屋さんのウェブサイトです。
この世でもあの世でも一期一会の出会いを大切にしたいですね!!