こんにちは!
新しい年がスタートして早2週間。
あれ、ついさっきお正月を迎えたばかりだったんだけどなあ。
と、早速時が過ぎる速さを実感している田中です。
実は私、昨年の暮れ辺りからはまっていることがございまして。
それが何かと申しますと、
読書に夢中なんです♡(。☌ᴗ☌。)
(読書が好きって言うとちょっとだけ頭が良さそうにきこえますよね、、、!)
何を隠そう、
実は私、小学生の頃は2、3日に1回のペースで図書館に通うくらいの本好きだったんです!
それが年を経る毎に徐々に読まなくなっていき、
気がつけば、全く本とは縁のない生活を送るようになって幾星霜。
それがフラッと読んだ本をきっかけに、また読書熱が再燃したのです!
本日はそんな本に夢中の私が、ここ2、3ヶ月に読んだ本の中から、面白かったものを幾つかご紹介したいなと思います!
⭐️『文車日記』 田辺聖子著
まずはこちら、文車日記。
著者である田辺聖子さんの、お好きな古典作品を紹介してくれている本です。
私は祖母の家にあったものを(勝手に)拝借し、読みました笑
60を超えるテーマで、様々な作品や人物について綴られているのですが、そのどれもが本当に美しい文章、柔らかくて鮮やかな表現なんです。
思わず本から文章をそのまま取り出して、窓際にでも飾って眺めていたいほど!
そんな文章が沢山ありました💕
そして田辺さんの易しい言葉や説明で、数百年、数千年前に生きていた人々を、すごく身近に感じることができるんです。
更級日記を紹介している章では、大好きな源氏物語を手に入れ、眠ることが惜しいくらいに読みふける少女が紹介されていたり、、、。
どんな時代に生きていても、人が考えることや感情は変わらずにあるんだなあと改めて気付かされます。
これからの人生の節目や、なんでもない日常のなかで、この本や紹介されている古典作品を思い浮かべられるような人生を送りたいな、そう思わせてくれる本でした。
(そのためにはまず色々な作品を読まなきゃなんですけどね!笑)
そして繰り返します!
ほんっとうに美しい言葉、表現の本なんです!!
⭐️『山椒太夫・高瀬舟』 森鴎外著
言わずと知れた、森鴎外。
こちらも同じく祖母の家から借りて読みました笑
色々な物語が収められているのですが、今回ピックアップしたいのは、タイトルにもなっている「高瀬舟」。
さらっと内容を纏めると、「弟の自殺を助けて安楽死させた喜助は、島送りとなるのに晴れやかな顔をしている。なぜ!?」といった感じです。だいぶ端折ってます。
ちなみに喜助が晴れやかな顔をしているのは、島送りになることを幸せに感じているからです。理由についてはぜひ読んでみてください✨
この本のテーマは「安楽死」ともうひとつ、「足るを知る」だそうです。
私自身この物語を読み終えたあと、「足るを知る」と言う言葉が浮かびました。(ブログを書くにあたって調べてみたのですが、この言葉、元々は老子の言葉らしいです!)
何をもって幸せというのか、欲を持つことはいけないことなのか、考えさせられます。
現状に満足することは幸せなことだけど、一方そこから成長出来なくなる、、、
私個人的には、気持ちの面では些細なことや、それこそ日常何もないことにすら幸せを感じて、技術や知識の面では欲を持ち続けることが割と良い感じの答えなんじゃないかなって思っています。
ちょっとマジメに語ってしまいましたが!
この話を読み終わって悶々と考える日々が続いて2週間ほど。頭の中は寝ても覚めても高瀬舟。
安楽死、欲、足るを、、、
私、ふと気づいたことがありました。
「この話、学生の頃教科書で読んだわ!!」
そう、どこか既視感を感じると思ったら、何年も前に出会ってました笑
当時は面白くもなんとも思ってなかった話(実際記憶の片隅から引っ張り出すようにしてようやく思い出しました笑)が、時を経て印象深い作品に変わる。
これも本の面白いところかなと思います。
ちなみにご紹介させて頂いたのは新潮文庫の本なのですが、同じく新潮文庫から「阿部一族・舞姫」と言いう本も出版されています。個人的にはこちらの方が、「山椒太夫・高瀬舟」より読みやすいなという気がします。
「山椒太夫・高瀬舟」に収録されている物語の中には、英語やドイツ語、フランス語などの馴染みのない言葉が沢山出てきて、そのたびに注釈をめくらなければならないものが多々ありました。
(正直これが本を読むにあたってほんっとうにめんどくさいですよね!💦あれ、森鴎外ってルー大柴だったっけ!?ってなりました笑)
「阿部一族・舞姫」ではそういったものが少ないので、スラスラ読める印象でした。
ちなみにコチラの本に載っている話で印象深いのは「かのように」です!無意識の考え方や思想について考えるきっかけとなる、面白い内容でした!!オススメです💕
森鴎外の書く小説は、私にとっては難解だったり、言葉が難しかったりして、内容が理解しきれていないものも多いので、また読み返したいなと思っています。
皆様にもぜひ読んでいただいて、一緒に解読できたらなと思います✨
⭐️『燃えよ剣』 司馬遼太郎著
こちらも名作中の名作、現代の新選組のイメージを作ったと言われている小説で、新選組副長の土方歳三の生涯が綴られています。
実は私、新選組がだいっっっっっ好きなのですが、恥ずかしながら今まで燃えよ剣を読んだことがなかったんです。
ですが昨年この本を原作とした映画が公開となり、観に行ったらすっかりハマってしまい、、、映画を観たその足で本を買ってしまいました笑
土方さんは東京都日野市の出身なのですが、実は私の生まれ育ちもその辺りなんです!
物語は府中にある大國魂神社のくらやみ祭りから始まるのですが、こちらは今でも実際に続いているお祭りなんです。(お祭りの形態は本の描写とはだいぶ違って、今では屋台が沢山出る賑やかなお祭りです!)
「私もよく行ってた!」と嬉しかったり✨
その他にも八王子、分倍河原、そして日野や高幡不動など、私の慣れ親しんだ土地や地名が沢山出てきて、その度にニヤニヤしちゃいました笑
同郷の方がいたら、もうこれは間違いなく読んでほしいです!!!
そして新選組といえば京都での活躍!
前述のように細かな地名が沢山出てくる本なので、京都での描写も、実際にそこにいるかのように情景をイメージできたり、臨場感を感じられたりするんです。
この本を片手に、出てきた土地をなぞりながらの京都観光もきっと楽しいだろうなあと思います(ू•‧̫•ू⑅)
ちなみに冒頭で映画を観たと申しあげましたが、特に印象に残っているのが沖田総司を演じられていた山田涼介さんです。ほんっとうに美しい演技をされていて、「あ、沖田総司だ、、、」となりました。
こちらの映画もぜひ皆様に観て頂きたいものでございます!✨
⭐️『風に舞いあがるビニールシート』 森絵都著
こちらは友人に勧められて読んだ本でした。
6つの物語からなる短編集で、第135回直木賞を受賞した作品でもあります。
今回は表題作である「風に舞いあがるビニールシート」について語らせて頂きます。
こちらは東京の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で働く夫婦、里佳とエドに焦点を当てた物語です。
正直私は今まで、難民問題を始め、世界中の紛争や貧困、それに伴う様々な問題については、現地でのみ動いて行く問題だと思っていました。“どこで進行している問題か”について深く考えたことはなかったのですが、無意識にそう判断していたのだと、この話を読んで気付かされました。
しかしそういった問題(今回に限っては難民問題)を解決しようとはたらいている人々は、何も遠い異国の地のみにいる訳ではなく、先進国から派遣され、それぞれの場所へと赴く。日本では当たり前に暖かい家や食べ物があり、当たり前に悩み事や喜びがある。その生活をやめてまでなぜ危険な地域へと向かうのか、里佳とエドを通して、私自身納得のいく理由を探すような感覚になりました。
読んでみて色々と考えること、思ったこと、もっと知りたいことなど沢山ありましたが、率直に感じたのは、「人間って愛しいな」ということでした。
愛に溢れてる物語だと思いました。
きっと色々なきっかけになり得る本だと思います!
あと、こちらも紹介せずにいられらなかったのでもうひとつ!
こちらの本に収められている物語に、「鐘の音」という小説があります。
仏像の修復師が、不空羂索観音という仏様の像に執心するお話です。
結構衝撃的な内容と言いますか、「仏様に対してこういう感情を文字に起こしてもいいの!!??」とびっくりする内容でした。
語ると長くなってしまうのでさらっと流させて頂きますが、ぜひこちらもご一読いただけると面白いかなとおもいます!
⭐️『怪盗クイーンはサーカスがお好き』 はやみねかおる著
こちらは!
私の人生の中で!
いっっっちばん大好きな本のシリーズです!!!
当時小学4年生だった私を本の沼に突き落とした張本人です。
ちなみに当時視力が両目ともA判定、2.0あった私が、次年度の健康診断でD判定となる衝撃を生み出した原因でもあります。(小学校の頃の視力検査ってA〜D判定で測られましたよね!なつかしい!)
この本にハマり、引いては読書にハマり、結果視力を悪くするという結果に陥りました笑
当時の私に声をかけるなら、「本を読むなら目を休ませろ、暗いとこでは読むな。」と声を大にして言いたいですね(´•̥ ω •̥` )
表紙でも分かる通り、青い鳥文庫、児童書です!
なぜ急に児童書?って感じですよね。
なんとこちら、
この度2022年、、、
アニメ映画化することが決まったのです!!!!!!
去年発表された情報なのですが、発表された当日、私は狂喜乱舞の渦の中から抜け出せませんでした。お仕事帰りの電車で知ったのですが、そこからはニヤニヤニヤニヤ、ずーっと笑いが止まらないかと思えば、急に感慨深くなり涙が滲んだり、、、。
不審者だったと思います笑笑(マスクをしていたので問題ないと信じたい!)
世界一の怪盗、クイーンが、仲間のジョーカー、RDと共に“怪盗の美学”を満足させるお宝を求めて冒険するお話です。日本警察やICPO、時に考古学者や犯罪組織、一国のお姫様や名探偵など、他にも色々な立場の人が入り乱れ、戦い、協力し合って物語が進んでいきます。
今回ご紹介した「サーカスがお好き」はシリーズ一作目のものなので、登場人物はそこまで多くないのですが、それでもほんっとうに面白いんです!
個人的には怪盗クイーンの黎明期かなって思ってます!
怪盗クイーンの美しさ、大胆不敵さ、チャーミングな性格、そして時折見せる仄暗さは幼い頃の私を虜にし、現在に至るまで離してくれません。
クイーンのいる世界なら、どこまででもついて行きたくなるような、そんな魅力と浪漫に溢れています。
子供向けの本ではございますが、侮るなかれ!
文章の端々に織り交ぜられたテーマは深いものが多く、大人でも十二分に楽しめる内容です💕
いかがでしたでしょうか!
私の本への愛が炸裂し、ついつい語りすぎてしまった感がなくもないのですが、、、
少しでも面白そうだなと思って頂けたら嬉しいです!✨
そしてご担当させて頂く機会がございましたら、ぜひ皆さまのオススメの本も教えてくださいませ❤︎
沢山の本を読んで、見識を広めたいなと思う田中なのでした(୨୧ ❛ᴗ❛)✧