こんにちは!
メイクスタッフの石井です(∀)☆
以前にこちらのブログでご紹介させていただいた京都トレイルの旅ですが、今回は第二弾をご紹介しようかと思います( ˘ω˘ )♡
※前回は伏見稲荷から、清水寺の裏道を通り、将軍塚青龍殿までをご紹介していました♪
(興味がある方は下記画像より、第一弾ブログをどうぞ。)
ご紹介させていただくのは、東山トレイルの最終地比叡山です。
まずはバスで北白川仕伏町まで行き、コンビニで絶対必須の飲み物を買ってから出発です。
登山道の入り口はパブテスト病院の近くにあり
めちゃくちゃわかりにくく、何度か往復し、やっと見つけました。笑
少し歩くとすぐに大山祇神社 地龍大明神の参道になっていてそのままお参りをすることに。
京都トレイルの良い所は、普段の生活ではなかなか出会えないような場所にある神社に出会える事でもあります^^
「お邪魔します。」と挨拶をすまし、山へ進みます。
開始10分程でさっそく急斜面に突入です。
普段まったく運動をしない私にとってはなかなかのサバイバルで、すぐに心が折れそうになります。笑
こんな感じの道を進みました。
そして20分程登れば、京都の町が見下ろせるくらいの高さまで到達しました♪
景色がとても綺麗で、ベンチまで用意されていたのでひとまずの休憩です。
朝ごはんを食べていなかったので、ここで一口サイズのガトーショコラをいただきました。
景色を眺めて食べる朝ごはんは最高に美味しかったです^^!
と言ってもまだ開始20分。笑
比叡山の登山コースは約4時間かかると言われており、まだまだ序盤にすぎません。
少しエネルギーを蓄え、さっそく登ります。
自然にできた山の水路が道になっていたり、大きい木が倒れていて幹の部分が道になっていたりと
自然のアドベンチャーは私の想像を遥かに上回ってきます。
かと思えば、道の途中にぽつぽつとお地蔵さんが現れ
まるで「もうすぐ山頂だからがんばって!」と応援されている気分になりました。笑
お地蔵さんが見えてからすぐに瓜生山頂に到着です。
倒れた木がまるで鳥居のようになっており、現れたのは奥の院と呼ばれるお堂です。
そのままお堂を越えてさらに進みます。
少し下ると橋が架かる川を見つけました。
4月とはいえ既に暑すぎるくらいの気温だったので、手を洗い身体を冷やしました♪
水も透き通っていてめちゃくちゃ綺麗+冷たかったので気持ちよかったです( ˘ω˘ )
そして更に進みます。
山の中は人とすれ違う事がほとんどなく、静かでとても心地よい空間なのですが
ふと、落ち葉がガザガザ鳴ってる音に気付き足を止めると
そこに野生の白蛇が現れました!!(びっくりしすぎて写真は撮れませんでした。笑)
遠目に見つける事ができたので、白蛇さんが通り過ぎるのを待ち、事なきを終えました。
白蛇は見ると縁起が良いと言われている事もあり、とてもラッキーだったかもしれません(‘ω’)♡
ですが、みなさまも野生の動物には充分ご注意くださいね(´・ω・`)
その後も急斜面の山をひたすら上り4時間・・
ようやくケーブル比叡駅に到着しました♪
自分の足で登った山からの景色は本当に素晴らしい眺めです(*´ω`*)
この時すでに足はパンパンです。笑
駅にはテーブルとイスが置いてあるのでひとまず休憩し
最終目的地の延暦寺へ向かいます。
とても立派な鎮護国家碑を過ぎると
延暦寺西塔に到着です。
さっそく現れたのは三王院堂
その先を進むと下りの階段が現れ、降りて行くと浄土院が見えてきます。
無料で拝観ができ、中に入ってみると、とっても綺麗に手入れされた石庭が現れます。
無料でいいのかと心配になってしまう程の美しさでした(/・ω・)/
ちなみに比叡山には地獄の三大苦行があるといわれています。
そのうちのひとつはこの浄土院で行われていて、12年間籠り、お世話をする修行。
枯葉1枚落ちているのも許されない掃除地獄なんだそうです。
そりゃ綺麗なわけですよね。笑
この事実は後から知って納得しました。
平日ということもあり、人がいない貸切状態でゆっくり周る事ができました(^^)/
※この日は到着したのがお昼過ぎだったこともあり、一旦帰宅しましたが
また別の日にケーブル比叡駅から延暦寺観光を再開しました(^^)
更に奥に進むと、見えてくるのは楓堂です。
近くに椿の花が落ちていたので、タイミングがよければ
椿の花と一緒に美しい風景を撮影できそうでした(*’ω’*)
次はにない堂が現れます。
にない堂と言われる由来は、同形式で作られた法華堂と常行堂が隣合わせに建っており、
間を繋ぐ唐破風(からはふ)造の廊下で結ばれており、弁慶がこの廊下を天秤棒にして、お堂を担いだという伝説が残されているらしいです。
「にない堂」という呼び名は、廊下に肩を入れて弁慶が担ったと伝えられる事に由来されているのだそうです。
おもしろいですよね。
実際見てみると、お堂の大きさに震えます。笑
本当に担いでいなかったとしても、そんな伝説を作ってしまう弁慶はよほどの強さだったのでしょうね(*’ω’*)!
そのまま道なりに進むと、次は釈迦堂が現れます。
今まで見えてきたお堂の中でもそうとうな大きさです。
ちなみに釈迦堂は比叡山の中で一番古い建物で、明治33年4月に国の重要文化材に指定されています。
ご本尊に釈迦如来を祀られている事から、釈迦堂の名で親しまれているそうです。
しっかり御朱印ももらってきました♪
そしてここからはまたまた試練が始まります。
まずは西塔を回り、だいたいの方は東塔へ回られる方が多いと思うのですが、
(東塔に延暦寺の総本堂である根本中堂、阿弥陀堂、大講堂などがあります。)
なるべく人が少なそうなところに行きたい私は、更に歩いて1時間~1時間半程かかるハードモードな横川へ向かいます。笑
延暦寺の敷地内なので、山登りと言っても整備がされていて、とても歩きやすかったです(^^)
途中でトンネルが現れたり、西塔と横川のほぼ中間地点にある玉体杉を見ながら休憩したり
初めて見る植物に出会えたり、プチ探検はとても楽しかったです。
そしてようやくたどりついたのが、横川中堂
中に入ってみると・・・(゚Д゚)!!!!!!!!!!!
小さな観音様が数千と並べられていて圧巻です。
誰でもご奉納はできるみたいです(‘ω’)!
横川中堂の写真はありませんので、興味がある方は是非延暦寺へ♪
次に見えてきたのはおみくじ発祥の地、元三大師堂(がんざんだいしどう)です。
皆様も初詣等でよく引くおみくじの創始者は、元三大師さまだそうです。
元三大師の元の名前は良源(りょうげん)と言い、良源が73歳の時に、日本中で疫病が流行していました。
良源は苦しんでいる人たちを救うため、大きな鏡に自分の姿を写し、禅定に入ると鏡の中には骨ばかりの鬼の姿が映し出されたそうです。
その姿を弟子に描かせ、絵を版木に刻み、お札にして配ると、戸口に貼ったお家は疫病や災厄にかからなくなったという伝説があります。
※左の石碑に描かれているのがまさに鬼の姿です。
この伝承により、天台宗の寺院では、数百年に渡り角大師護符を授与されていて、
角大師護符のあるところには病魔・悪魔がよりつかず、一切の災厄から逃れることができたそうです。
すごすぎませんか?!
なのでここのお札は最強の厄除けとしてとても有名なのだそうです。
※ちなみにおみくじで有名だし引きに行ってみよう(^O^)/と思った方は要注意です。
三元大師堂のおみくじは運試しで気軽にできるようなもではなく、電話での事前予約が必要で、さらにご住職が相談内容を聞きながら引く。
というものらしいので、その場でお願いする事はできないのでお気をつけください。
そしてそのまま道なりに進んでいくと、どこまでも下に続く階段が現れました。
疲れていたら絶対に降りたくない階段です。笑
はじめのうちは頭の中で「ここをまた登らないといけないのかぁ・・」と憂鬱な気持ちになっていたのですが
進むにつれ、なんだかだんだん楽しくなってきて、気づいた時にはよくわからないテンションで、ダッシュで駆け下りていました。笑
10分程かけて降りた先に見えたのは定光院(じょうこういん)
少し小さめなお堂で、扉が閉まっており中が見えません。
近づいてみると、「ご自由にお入りください」と書かれた張り紙が目につき、興味しかない私はすかさず中に入らせてもらいました。
扉を開けた瞬間に見えてくるのはとても立派な日蓮さまがお出迎えしてくれました。
しっかりお参りをしてから、おみくじを見つけ、自分で引き、自分で探して取るという珍しい形式だったので
さっそく引いてみることに。
なんと。今年初の大吉でした(*’ω’*)!!!!!!
最近はあまりおみくじで大吉が出ることがなかったのでめちゃくちゃうれしかったです(‘ω’)笑!
嬉しい気持ちも束の間に・・・・
ここからが大変です。おうちにつくまでが遠足なのです。
ダッシュで軽快に駆け下りた階段を上らなければいけません。
もはや修行です。笑
そして元来た道に戻り、帰路につきます。
帰り道には綺麗に色づいた紅葉を見ることができたり
たくさんの自然に触れ、体力は使いますが、とてもリラックスできる楽しい探検になりました( *´艸`)
京都はお寺が多く、すべての背景に歴史がありますが
その中でも延暦寺の敷地は本当に広く、一つ一つがとても色濃く、深い歴史があるので知れば知るほど興味が沸く事間違いなしです。
また、比叡山では有名な千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)という修行が7年間かけて行われているのをご存知でしょうか。
1年目から3年目まで、1日に30キロの行程を毎年100日間行じます。
定められている礼拝の場所は260箇所以上もあるそうです。
4年目と5年目は、同じく30キロをそれぞれ200日行い、ここまでの700日はすべて、
9日間の断食・断水・不眠・不臥の“堂入り”に入り、不動真言を唱え続けます。
さらに6年目は、これまでの行程に京都の赤山禅院への往復が加わり、1日約60キロの行程を100日。
7年目は200日を巡ります。前半の100日間は“京都大廻り”と呼ばれ、比叡山山中の他、赤山禅院から京都市内を巡礼し、
全行程は84キロにもおよびます。
最後の100日間は、もとどおり比叡山山中30キロをめぐり満行となります。
途中で挫折するときは、自ら生命を断つという厳しさを示す死装束とも言われているそうです( ゚Д゚)!
ちなみにこれを終えた行者は「當行満阿闍梨(とうぎょうまんあじゃり)」と称され、生き仏となり信仰を集めます。
戦後から現時点で、千日回峰行を達成したのは、たった13名だそうです。
本当にすごいですよね。
そんな比叡山を上らせてもらえること自体ありがたく感じてきます。
みなさんも京都に来られた際は、是非延暦寺に行ってみてはいかがでしょうか( ˘ω˘ )
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました♪
京都トレイルの旅~完~