日本各地で梅雨入りを迎え雨の日が多くなってきたこの頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。最近美髪ケアに興味の出てきたカメラマンの谷島です!
今回のココブログではあえて写真の話をしてみたいと思います。
皆さまも、普段の生活の中ではわざわざプリントした写真を見ることってなかなか少ないのではないでしょうか?
ココログループの京都3店舗ではお写真をプリントしてお渡ししておりますので、スタッフにとって写真を印刷するという事は非常に身近なものではあるのですが、それでもプライベートで撮影した写真をプリントする機会はココロスタッフのカメラマンでもなかなか少ないのです。
そこで、写真をプリントしてみよう!そしてついでに展示でもしてみようと思いたち、つい先日大阪で開催されたグループ写真展に参加して参りました!
今回はその展示に参加した私の経験談を書かせて頂ければと思います。
ちなみに、写真展の作品は掲載出来ないので、今回のブログで掲載する写真は内容には直接結びつかないものがほとんどですが、展示に参加した際の記録的なものや展示会場の近くを歩いてスナップした際に気に入ったものをピックアップして掲載させて頂きます。
↑展示会場近くを散歩している時に見つけた自転車。子供用なのにカゴにはブラックコーヒーの空き缶が入っているのがシュールでした。
そもそも写真展展示を見たい方は、基本的には会場まで足を運んでみる必要があります。
このご時世にわざわざプリントして展示し、会場まで足を運んでみてもらう…そこにどんな意味があるのかはまた後ほど書かせていただきます。
〇〇サイズの写真なら〇〇枚まで展示出来る、という規定があるので、迷いましたが今回はA2サイズ×2枚を選択しました。
というのも今回の会場が、写真展を開催する会場としては天井がすごく高いからです!ちゃんと測ったわけではないのですが、4〜5mほどあり、小さなサイズでのプリントだと目立たなくなってしまうのでは?と思ったからです。
参加を決めたのは今年の1月頃です。2月に募集がかかってから展示の開催が6月だったので、およそ4ヶ月ほどの期間があるのですが、
終わってみるとあっという間の4ヶ月間でした。まず作品の提出期限が4月の頭頃、ということで、どんな写真を撮ろうか考え、撮影〜現像・提出までおよそ2ヶ月ほど。
いちばん時間がかかったのは、いつ・どこで・何を・どう撮るか、そしてその写真にどんなテーマを持たせるか考える、最初の構想の段階です。
キャンペーンプランを考えたりする時にもテーマやモチーフがあって、お支度・メイク・撮影方法などが決まっていくことが多いのですが、やはり可愛いかったり綺麗なものを軸に考えていくことが「変身」には欠かせません。しかしながら今回は一切決まりごとはありません。
自由に考えることができるというのは方向性が決まりづらいというのを今回の展示で学びました笑
しかしながら初期の構想の段階で随分時間を使ってしまったため、時期はすでに3月後半。
桜が咲き始めた頃になってようやく撮影の目処が立ったような感じでした。京都の桂川沿い、前に住んでいた家の近くに桜並木の綺麗な場所があって、ロケーションはそこにすることにしました。
まだそれほど周知されていないはずの場所なんですが、それでも常にアンテナを張り巡らせてるフォトグラファーの方には見つけられている方も少なくないようで、たまにモデルさんを撮影されているのを見かけたりもします。
色々と考えを巡らせた結果、桜と女性という、あらゆるフォトグラファーの方に撮影されてきた「ド★定番」のシチュエーションに落ち着きました笑ただ今回は「桜キレイでしょ!」「モデルさん可愛いでしょ!」というようなカッチリした女性ポートレートではなく、モデルさんの内面にフォーカスを当てたような写真にするというテーマで臨むことにしました。
桜の季節に、並木道の下で、清水さんの、内面を写し撮る。ということが決まり、日程を調整して撮影させて頂く事に。
撮影してしまえばあとはイメージにできるだけ近づけるように現像し、提出するだけ…ということで、無事、提出期限には間に合わせることができました。作品を提出した後は、実は今回のグループ展でレイアウトの一部を任せて頂く機会を得られたので、そちらの作業を進める事に。
作品には既定のサイズがあるものの、それぞれの参加者が出展する枚数や作品の方向性、色、テーマなどは様々です。
私が担当する40名分の作品にはプロ・アマチュアや年齢・性別の垣根もなく、写真が好きという気持ちが溢れていて、そういった作品に触れられることはすごく大きな学びにつながりました。
もちろん作業完了までの締め切りがあり、それに常に追われながらにはなったのですが、他の担当者と相談したり、展示のレイアウトというものに対する考え方等を共有したり、時にはぶつけあったりするのはとても有意義な時間でした。
全ての作品のレイアウトが完成形になったのが、5月の末頃。開催まであとおよそ1週間という時期でした。あとは開催を待つばかりです。
↑搬入・設営時の様子。左下の粘土の様なものは作品パネルを壁に貼る際に使う通称「ひっつきむし」
いざ初日を迎えてみると想像していた以上の大盛況。これはひとえに広報班・運営の皆様や盛り上げようとがんばってくださった出展者の方々に本当に感謝したい気持ちでいっぱいでした。
私が在廊できたのは3日間のうちの1日でした。フロアは人でごった返し、在廊スタッフが外にでていなければならない程の盛況ぶりでした。
SNSを通じて私の写真を見て下さった方が展示にも来てくれたり、他の出展者の方と写真についての話をしたりしていると、時間が過ぎる感覚が普段とはまるで違ってしまった様に感じるほどあっという間の1日でした。
どんな生き方をしてきたかわからないけれども、写真を見れば撮影した人の一部を垣間見れるような気がします。
写真を撮る人たちの間ではよく「SNSの写真とプリントした写真」を対照的なものとして話題にされることが多いのですが、SNSにもプリントにもそれぞれの良さがあり、画像データを見やすくなった時代だから、プリントの出番が無くなるというものでもないと私は思うのです。
ご来店下さったことのあるお客様の中にも、「データでみるのとプリントでみるのでは何か違うように感じる」という経験をされたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
「プリントした写真を展示する」ことにはデータで見るだけでは得られない体験が少なからずあります。そういう体験をさらに誰かと共有できる空間がグループ展ではないかと、今回参加して感じました。
1枚の写真に込められた思いや仕掛け、撮影された背景など、やもすると見落としてしまいがちなものを大きく印刷された状態でじっくりみることで見えてくる楽しさを是非感じて頂けたらと思います。
↑実際の展示の様子。写ってはいませんが小さな冊子も用意しました。写真展は様々な形で全国で行われています。
↑会場近くの埠頭で。空地の向こうの大きな橋、年季の入った倉庫、出発を待つ船、おじいちゃんと孫。この4枚に共通のテーマがあります。
どんなテーマか読みとるのもまた楽しみのひとつです♪
これを読んでくださったお客様皆様の近くでもきっと写真展が開催されていると思います。
もしまだ足を運んだことがないのであれば、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。